すると、ギュッと抱きしめられた気がした。

「先輩、遊園地行くよ」

「あ、うん!」

「ふふっ、大きくなったら僕が遊園地作ってあげるね」

 音符マークをつけるようにそう言った鈴くんの笑顔が可愛過ぎる中、胸がドクドク言っている。

「あ!結乃」

「……?さく先輩っ?」

「奇遇だな」

「そうですね」

 まさかこんなところで会うなんて。