「せっぱぱぱぱい!?ど、う!?えっ!?」

 熱を出してたから、触れられる時間がただでさえ短かったせいで余計に、喜びと動揺が浮かび出てくるんだ。

「あのねっ……電話切ったのわざとじゃないよ……?嫌いにならないで……」

「……どーしたの?わざとじゃない事ぐらい分かってるよ、先輩の彼氏だもん」

「鈴くんっ……!!!」

 抱きしめる力を強くした先輩。

 その華奢な体を抱き上げて、ベッドに寝転がした。