結乃先輩は不安気な顔をしていたが、“なるだけなって”結乃先輩が関わっている時だけ総長として活躍をすればいいような気もしてきた。

 ……倉庫に行ったら楓也と大地との仲がさらに深まり、俺をいずれ捨ててしまうかもしれない……。

 それを考えただけで、余計にあの2人を嫌悪してしまう。

 やはり、総長には“一応”なっておいた方がいいな。

 そう思った俺は、体調が少し良くなったら、幹部のヤツに電話をしようと思った。