とにかく急げと思い、鈴くんのお部屋を出て蘭さんのところに向かう。

「蘭さん!!」

「あらっ、結乃ちゃん!どうしたの?」

「鈴くんが、チョコレート食べたいって言ってまして……」

「ふふっ、チョコレートね、準備するからお部屋で待っててもらえるかしら?」

「わっ、悪いです!手伝いますよ?」

 さすがに言っておいて任せるのは、私のプライドとしても人としても許せない!

「いーのよ、ほら、鈴くんの事をちゃんと見張っておいて?」