「は、離してください……!」

「…………あ”あっ!?」

 そんな声と共に、男の人が倒れた事が分かった。


「大丈夫?結乃ちゃん」

「大地、くん……?」

 長瀬大地くん。同じクラスの男の子だ。

「どうして、ここに?」

「Rainって言う暴走族の副総長で、結乃ちゃんを助けてって幹部のヤツに言われたんだ」

「そ、そうなんだ……あ、ありがとう!」

 私は焦りながらも笑みを見せお礼を言った。