厚彦から告白を受けた梓だけれどその返事は保留にしていた。
両思いだとすでにバレているけれど、せめてもの抵抗だった。
厚彦の49日まであと数日あったから。
それまでの間、梓と厚彦のふたりは今までしてこなかったことをすることにした。
積極的に外に出て、学生っぽいデートをするのだ。
もちろん周りから見れば梓がひとりで遊んでいるようにしか見えない。
でも、それでもよかった。
写真にもビデオにも残せないけれど、自分の記憶からは消えない。
絶対に。
「ショッピングもしたし、映画も見たし、遊園地にも行ったし、本当にいろいろしたよね」
48日目の夜11時頃、梓と厚彦は梓の部屋にいた。
両親はすっかり寝静まり、時計の秒針が聞こえてくるくらいに静かな空間だった。
「本当だな。お化け屋敷でめっちゃビビってたよなぁ!」
厚彦は思い出し笑いをする。
「ちょっとやめてよ」
梓は苦笑いを浮かべて抗議する。
2人の手はしっかりと握りしめられていた。
両思いだとすでにバレているけれど、せめてもの抵抗だった。
厚彦の49日まであと数日あったから。
それまでの間、梓と厚彦のふたりは今までしてこなかったことをすることにした。
積極的に外に出て、学生っぽいデートをするのだ。
もちろん周りから見れば梓がひとりで遊んでいるようにしか見えない。
でも、それでもよかった。
写真にもビデオにも残せないけれど、自分の記憶からは消えない。
絶対に。
「ショッピングもしたし、映画も見たし、遊園地にも行ったし、本当にいろいろしたよね」
48日目の夜11時頃、梓と厚彦は梓の部屋にいた。
両親はすっかり寝静まり、時計の秒針が聞こえてくるくらいに静かな空間だった。
「本当だな。お化け屋敷でめっちゃビビってたよなぁ!」
厚彦は思い出し笑いをする。
「ちょっとやめてよ」
梓は苦笑いを浮かべて抗議する。
2人の手はしっかりと握りしめられていた。