部屋の中は暗いのに、十分伝わった。 わたしを抱きしめる力も、李々斗の声色も、やわらかい表情も。 全部───わたしのこと、大好きって言ってるから。 「…りりのばか」 「うん」 「っ、ばーかばーかばーか!」 「いや楓莉それはただの悪口じゃ…」 「……りり、」 「…うん?」 「…………だいすき」 ふっと笑う声。 それから───やさしい口付けが落とされた。 「うん、俺も」 それは、なかなか寝付けなかった夜のこと。 fin.