泣きながら、赤ちゃんを抱いて俺の名を呼んだ結絵。

 思わず、抱きしめた。優しく。

「よく……頑張った……!」

「うんっ……!」

「あ。名前なににする?」

 それなら、考えていた。

『結蓮〈ユン〉でどうだ?』

「うん!」

「あっさり決まったな。」

「蓮くんが決めたなら、それ以上にいい名前はないよっ。」