きみは微糖の毒を吐く



「どんな女の子がタイプなの?」

「タイプとかねえよ」

「女に興味ないわけ~?私のこと可愛いと思わないの?」

「顔は可愛いんじゃない」

「えへへ、そうでしょ~?」




そんな会話をしながら、撮影に戻って行ったふたり。

その背中を見つめたまま、下を向く。





……絢斗くん、女の子に可愛いとか言うんだな。初めて、聞いたかもしれない。



そうだよね、わかってたのに。

絢斗くんは本気で私を好きなわけじゃないってことくらい。



私はただの遊びで、呼べば家に来るくらいの都合のいい女で。

……きっとそうだ。そう思っていた方が楽だ。


だって少しでも期待してしまったら、本当のことを知った時に立ち直れなくなってしまうから。