きみは微糖の毒を吐く




「木村さんたち、決まってないなら俺らと組まない?」



声を掛けてくれたのは、運動部の3人組の男の子。

真ん中にいる宮崎くんって男の子がにこにこしながら誘ってくれたから、悠里ちゃんと目を見合わせてから、頷いた。


男女どちらも3人ずつ6人グループを作ることになっていたけれど、人数の関係で私と悠里ちゃんは2人組。男女5人グループになった。




「俺、木村さんと喋ってみたかったんだよね。同じ班に慣れてラッキー」



白い歯を見せて笑う宮崎くんには、絢斗くんにない明るさというか爽やかさというか、そういう眩しいものがあった。


その笑顔に私はある人のことを思い出してしまって、少しだけうつむく。




「みんなどこ行きたい?」




宮崎くんがにこにこしながら聞いてくれて、私も沖縄で行きたいところを答えたりして。


その視界の片隅には、絢斗くんたちが映っている。