「はぁ……」



絢斗くんにどう思われたんだろうか。



『ねえ、乙葉が人の男取ったの知ってる?』




彼女のあの言葉を思い出す。

絢斗くん、私のこと嫌いになったかな。


違うよって、否定もできなかった。
もう嫌だって言われたらどうしよう。



勝ち誇ったような彼女の顔。

あの頃のことも思い出して、胸がきゅっと苦しくなった。