きみは微糖の毒を吐く




「あや……く、んっ」



ぎゅう、と絢斗くんの腕を掴んだ私に、やっと離れた唇。

思いっきり酸素を吸いこんで、息を整える。




「……もー終わり」

「え……」



突然体を起こした絢斗くんに、拍子抜けしたように私も起き上がる。

いつもだったらもっと……って、これじゃあ私が変態みたいだけれど。


でも急にどうしたんだろう。
何か怒らせるようなことしたかな……?




「絢斗くん、あの、何かだめだった……?」




自分からキスしたのが引いた?
はしたないって思われた?


泣きそうになる私を見て、絢斗くんがため息を吐く。