きみは微糖の毒を吐く




「ねえ絢斗くん、今夜みんなで私たちの部屋遊びに来ない?」

「みんなでお菓子食べて恋バナとかゲームとかしようよー」



ふと聞こえてしまった会話。

絢斗くんの腕に絡む三島さんと、その取り巻きの女の子たち。

絢斗くん、女の子の部屋に行っちゃうの……?




絶対に嫌だ……!と思って絢斗くんを必死に見つめるけれど、彼はなかなか気づいてくれない。




「木村さん、どこ行ってたの?
ビーチバレー今すごい盛り上がってるよ」




にこにこしながら話しかけてくる宮崎くんに、ハッとして「あ、今行く……」と笑って見せた。その瞬間。




「ねえ絢斗くん、来てくれる?」

「……いーよ」

「え!やった~!人数集めておくね!」




後ろからそんな会話が聞こえてしまって、一気に心が暗くなる。


……絢斗くん、女の子の部屋に行くんだ。


楽しそうな三島さんの笑い声に、胸がぎゅっと痛くなる。