きみは微糖の毒を吐く




「んん、絢斗、くん……」

「耳弱いんだ?」

「ち、違、」




違うって、言いきれなかった。

だってさっきから絢斗くんの甘い刺激と色っぽい仕草に、体の奥が火照っているのがわかるから。




海の中で。修学旅行中で。
少し遠くに行ったらみんながいるのに。



それなのに絢斗くんにこんなことされて。


全てが恥ずかしくて、その恥ずかしさすらも甘さに変わってしまうなんて。




胸元に触れた絢斗くんの唇が、ちゅう、と私の肌を吸う。


ちくりと痛みが走って、その場所に熱を帯びる。

水着を少しずらしたところに付けられた赤い印は、絢斗くんが水着をもとに戻したらぎりぎり隠れている。


これって、キスマークってやつ……?