悪役令嬢には甘い言葉は通じない。



それがまさか、こんな形で訪れるなんて……一体誰が想像できるのよ。



「初めて君を見た日から、ずっと俺は君だけのことを考えて生きてきた。いつか絶対に迎えに行くって決めていた」


「ルーベルト……」


「いくつもの縁談話が湧いて出てるって聞いて、今すぐにでも君を迎えに行きたくてしょうがなかったんだから」


「本当に……貴方なの?」


「そうだよ。君がずっと恋してる相手は、紛れもなくこの俺なんだから」




額に優しくキスを落としたルーベルトを見て、思わず体温が上がってしまう。


こ、こんな展開、誰も予想なんてつくわけないじゃないの。


ずっと想いを寄せていた人が悪魔で?その悪魔にお菓子をあげなかったから悪戯でこんな、こんなーー。


もう、ここはいつもの勢いでどうにかしてしまえばいいのよ。