でもこんな空を飛ぶことができるなんてルーベルトは、よっぽど腕のあるーー大道芸人なのでしょうね。
このお祭りに合わせて、この街にやってきた大道芸の一座の人なのだろう。
こんなに簡単に空を飛ぶことができる技を取得できるって言うことは、中々名のある方なのかもしれないわね。
まあ、そんな彼でも私には敵うことはできないのでしょうけれど。
ふわりと宙を舞いながら見える景色に翻弄されていると、いつの間にか自分の屋敷に戻ってきていた。
ああ……夢のような一時はこれで終わってしまうのね。
バルコニーに辿り着き、そのまま下ろされてしまう覚悟をしていた私だったけれど……何故かルーベルトはそのまま寝台へと私を抱き抱えたまま歩いて行く。
「二人だけの空間を」
そう言ったかと思えば部屋の鍵が勝手に閉まり、気づいた時には寝台の上で仮面を取られルーベルトに覆いかぶさられた状態になっていた。



