キミがくれた奇跡を、 ずっとずっと忘れない。

朝練がないとこんなにのんびりできるのかと思うほどゆったりとした朝だ。


机に放置していたスマホの着信ランプが光っているのに気づいて手に取るとそれは中江くんからのメッセージで【元気か】のひと言だけ。


「あっさりしすぎでしょ」


男子はこんなものか。


【おはよ。もう大丈夫。朝練は休むね】
【午後練もな】


すぐに返事が来て驚いたし、そのくぎを刺す内容に笑ってしまった。

よほど心配しているらしい。


【わかった。ダラダラする】
【太るぞ】


だから、いつもひと言余計なの!

文句を言いたくなったけど、それがうれしかったりもした。



いつも朝練に行く私が真奈と一緒に登校したからか、クラスメイトに珍しがられてしまった。

窓から吹き込んだ風が、真奈と私の長い髪を同時にふわんと揺らす。

真奈は胸のあたりまである私と同じくらいの長さのストレート。