キミがくれた奇跡を、 ずっとずっと忘れない。

どうやら倒れたことには気づかれていない。

シャワーを浴びてキッチンに戻ると、朝食が並んでいた。


「部活あるでしょ?」
「今日はお休み」
「珍しいね」


真奈はまだ起きてこないけど、夕食を食べていないのでお腹が空いていて、先にトーストを手にした。


「いただきます」

「あっ、そうそう。今日、真奈の通院日なの。学校の授業が終わったら迎えに行ってそのまま病院だけど、今日、真奈が日直当番だって言ってたのよね」


すぐに帰れないと、病院の予約に間に合わないのか。


「それじゃ、私がやっておくよ」
「ありがと、助かる」


そのときふと、『お前はお前の人生をもっと楽しめばいい』という中江くんの声が頭の中でリフレインした。

たしかに、真奈のために割いている時間は多い。

でも、診療予約に間に合わないと困るのはわかっているので放っておけない。


食事のあとは、一旦部屋に戻った。