キミがくれた奇跡を、 ずっとずっと忘れない。

「ね、中江くん来てなかった?」


窓から見てたのか。


「うん。疲れてヘロヘロだったから心配して送ってくれたの」


熱中症で倒れたとは明かせなかった。
真奈の喘息のほうがもっとつらいはずだと思ったからだ。

母に余計な負担もかけたくないし。


「人気者に送らせるなんてやるなぁ」


真奈は頬を緩ませて楽しそう。


「そんなんじゃないし」
「なーんて言いながら、本当は付き合ってたりしない?」


池田先輩に続く思いがけない発言に、目を白黒させる。


「まさか。いつもいじめられてるの見てるでしょ?」


同じ教室にいるのだから、私たちが言い合っているのは知っているはずだ。


「でも、ケンカするほど仲がいいじゃないの? 中江くん、莉奈以外の女子とはあんまりしゃべらないじゃん。莉奈と中江くん、お似合いだと思うなぁ」


私は池田先輩が好きなの!