九月の第二日曜日。
いよいよ秋季大会の予選が始まった。


参加校が多いため、まずは二十四ブロックに分かれて一次予選を戦い、本選に出場できる六十四校の中に入らなくてはならない。

最初の試合は、二年生のいわゆる一軍メンバーだけで戦い、四番に入った池田先輩は三打数三安打の大活躍。

十二対三という圧倒的な力を見せつけての勝利となった。


三年生が抜けたあとの初めての大会で、来年の夏に向けて各校にどの程度の戦力があるか探るような大会だけど、旭日高校はなかなかいい滑りだしだ。


翌週の試合にも同じメンバーで臨み、十対二で勝利。見事に本選の切符を手にした。

本選は十月になる。



十月に入ってもまだまだ日差しが強く、今日は三十度まで上昇すると天気予報で言っていた。

暑い日ばかりでへとへとにはなるけれど、裏方の仕事は嫌いじゃない。