キミがくれた奇跡を、 ずっとずっと忘れない。

『見かけによらず』は必要ない気もするけれど、か弱い真奈と対照的に明るくて活発という印象ばかり持たれてきたからか、私だっていつも平気じゃいられないとわかってもらえるのがありがたい。


「池田先輩の彼女はお前じゃダメだったんだ。でも、お前のほうがいいってヤツだっているんだぞ」

「そんな人、どこにいるの?」


ムキになって詰め寄る。


「まあ、どこかには多分……」
「なんで自信なさげなのよ!」


励まし方が適当すぎるでしょ?

でも、さっきまで涙目だったのに、おかしくて噴き出していた。
中江くんも肩を振るわせている。

しばらくすると、彼は真顔に戻って口を開いた。


「今日は柳瀬のおかげで勝てた。本当は、もう一回失敗したらと思うと怖くてたまらなかった。けど、あんなひどい投球したのに、まだ期待してくれるヤツがいると知ったら、踏ん張るしかないだろ。勝ってこいと命令されたしな」