キミがくれた奇跡を、 ずっとずっと忘れない。

キャッチボールなどウォーミングアップが済んだ頃、かわいらしいニットのワンピースに薄いコートを羽織った真奈が姿を現したので驚いた。

来るなんて聞いていない。

でも、休みの日まで足を運ぶほど池田先輩が気になっているんだと知った。


「柳瀬、ちょっといい?」


オーダーを決める少し前に、私は池田先輩に倉庫の陰に呼ばれた。

もしかして中江くんのベンチ入りについて?と思ったけれど……。


「突然だけど、俺、真奈ちゃんが好きなんだ。今日の試合に勝ったら告白するつもり」


少し照れくさそうに、しかしはっきりと自分の気持ちを口にする先輩は、私の感情を探るようにチラリと目を合わせる。

まさか、先輩から真奈への気持ちを伝えられるとは思っていなかった。

頭が真っ白になり、なにを考えたらいいのかわからない。