キミがくれた奇跡を、 ずっとずっと忘れない。

けれど、先輩のことでモヤモヤしている私は、皆に心配してもらえる真奈がうらやましいと思ってしまった。


「うん。夜に二度目の発作が出たから、今日はお休みするって。でも、吸入薬ですぐに収まったから、それほどひどくはなさそう。ありがとう」


説明すると、彼は小さくうなずいた。


「それで、チビは大丈夫なのか?」

「私? この通りピンピンしてるよ?」


さすがにもう熱中症で倒れる時季ではないし。


「それは見ればわかるけど……」


わかるけど、なに?

言葉を濁す彼に首をひねる。


「ね、それより腕は?」

「全然平気。軽いデッドボール程度だから心配いらない。鬼マネが冷やしてくれたし」


チビだの鬼だの!

でも、彼の表情が見違えるように明るくなったのがうれしくて、自然と笑みがこぼれる。


「他人の心配はいいけど、お前、あんまり我慢するな」