「たどり着けないのよ、あんたのアパートに~。 いつも用事が入るのよ~。 なんの呪いなのかしらね」 と社食で惟子(ゆいこ)が溜息をつく。 ははは、とひなとは笑い、 「いや~、いつでも、来られそうなときに連絡してください」 と言ったが。 「そうね。 でも、イケメン大集合のときに行きたいわ」 と惟子は言ってくる。 だが、そのとき、 「……一番大事なの、顔かしらね」 何故か、思い詰めた顔で瑠美子が食べる手をとめ、言ってきた。