"絶氷"なんて言われているのには、彼が水属性の派生である氷を特に得意としている、という話は先日聞かされた。
「お前の場合、氷を扱うならどうする?」
「そうね……水属性のものは矢の形にして飛ばすことが多いかしら。わざわざ水の温度を変える必要は今までなかったから、氷の形にして飛ばしたことはないけれど」
水を氷に変化させるには、水をそのまま発射するよりひとつ工程が多くなる。
魚を氷漬けにするとか、明確に氷が必要な時ならばともかく、あえて手間をひとつ増やす必要もない。
それが、アイリーシャの考えであった。
「そうだね。お前の場合はそうだ。殿下の場合は――」
「氷にした方が、効率がいいんだ」
そう説明してくれたけれど、なぜかそこでエドアルトは渋い顔になった。
にやにやしながら、ノルヴェルトはエドアルトの剣を抜く。エドアルトの剣は、柄に見事な細工の施されているものだった。
アイリーシャには武器のよしあしはわからないけれど、鋭い刃は切れ味がよさそうだ。
「殿下は、コントロールという点では、若干不安が残るんだよな。それで、編み出した戦い方がこれだ」
「お前の場合、氷を扱うならどうする?」
「そうね……水属性のものは矢の形にして飛ばすことが多いかしら。わざわざ水の温度を変える必要は今までなかったから、氷の形にして飛ばしたことはないけれど」
水を氷に変化させるには、水をそのまま発射するよりひとつ工程が多くなる。
魚を氷漬けにするとか、明確に氷が必要な時ならばともかく、あえて手間をひとつ増やす必要もない。
それが、アイリーシャの考えであった。
「そうだね。お前の場合はそうだ。殿下の場合は――」
「氷にした方が、効率がいいんだ」
そう説明してくれたけれど、なぜかそこでエドアルトは渋い顔になった。
にやにやしながら、ノルヴェルトはエドアルトの剣を抜く。エドアルトの剣は、柄に見事な細工の施されているものだった。
アイリーシャには武器のよしあしはわからないけれど、鋭い刃は切れ味がよさそうだ。
「殿下は、コントロールという点では、若干不安が残るんだよな。それで、編み出した戦い方がこれだ」


