着替えるから出て!と彼方くんに言うと彼方くんは部屋を出ていった。 朝ご飯を食べ終え、かばんを持って玄関に行くと、 「一華遅い」 「え、え、彼方くん!?なんで……!?」 「なんでって、一緒に行くの。」 ほんとに、人が変わった?彼方くんじゃないみたい。 「ほら、行こ」 「……っ、わ!」 彼方くんは私の手を握りドアを開け歩き出した。 ……っ、手!! 顔に熱が集中する。彼方くんを見ても普通の顔をしていた。