暴いて、甘い衝動 【再連載中】


口にした瞬間から後悔した。


ほんといやになる。

あたしの心がどれだけぐちゃぐちゃでも、利人はいつだって冷静だから。


ああ……これでまた、利人の気持ちが、さらに離れていっちゃう……。



「……バカだな、そんなことで泣くなよ」



言葉とは裏腹に、思いがけず優しい声が落ちた。

ついでに、あたしの涙を拭う指先も優しかった。



「俺がアヤノといるのが嫌?」

「…………」

「だったら、ちゃんと教えて」



再び手首を掴まれる。

そこに、さっきまでの冷たさはない。



「悪いことだって、俺にわからせて」