インターホンが鳴って、エリカさんが顔をあげた。
「カメラを確認して参りますね」
ダイニングを出て、数秒後に戻ってきたたエリカさん。
「菜結さん、利人さんがお見えですよ」
「っ、え」
うそ。なんで来たの。
今のなゆは言い訳も弁解も受け付けていませんが。
「やだ、会いたくないです」
「そう言われましても、もう……」
エリカさんが眉毛を困ったハの字にした直後、ダイニングの扉が開いて利人が顔を覗かせた。
エリカさんに向かって「どうも」と頭をさげて。
いいって言ってないのに、ズカズカ入ってくると、あたしの向かいの椅子に座った。
「食材が余っておりますし、よかったら利人さんのぶんもつくりましょうか」
「俺は食べてきたので大丈夫です。ありがとうございます」
「では、なにかお飲み物ご用意しますね」
「いえお構いなく」
にこっと笑う顔は、ほんとーに爽やか。
土屋利人。どこまでも外面がいい男。



