「いいでしょ。俺の事大好きなくせに。」

「蓮くんひどい。こんな事してまで。私、怖かった……」

 また涙が溢れ出てきた。

「ごめん。でもそれぐらい逃したくなかったから。こんな意地悪な俺を許してね。」

「うん……!」

 許せるんだよ……離れちゃ嫌だから。

 私ったら蓮くんに甘過ぎ。ふふっ。

 自然と笑みが漏れる。

 でも、怖い部屋に入れた事は最低。