「結絵。大丈夫だ。」

「良かった……!」

 ってか、窓割られてんだからこっちは、それぐらいいいよな?

「我を忘れてた。」

「じゃあ血あげる。」

 首筋に顔をつけて優しく噛んで、血を吸ってる。みてるだけで殺意が芽生える。

 結絵の兄は、俺の方を見て、少しニヤついていた。

 な、なんだよ?!