予想を超えた政略結婚



改装して8年目
少しは返済はできているが
この経営難で支払いの工面に
毎月困っている。


元々銀行の頭取田中氏と父は
ゴルフ仲間で仲がいいらしい
そこで返済が遅れる父に
「お店は大丈夫かね?」と聞かれて
「危険水域に突入してます」と
冗談を交えて答えたようだ。


いくら仲間で仲が良くても
借金は借金
返済期日が来たら容赦ない。


そこで提案されたのは
頭取には孫が4人いて
みんな片付いているのに
1人だけ結婚してない人がいて
それが気になって仕方がないらしい。


仕事は真面目でこの度娘婿の会社を
引き継ぐ予定にはなっているが
それが嫁も貰わず生涯1人宣言を
しているから困っているとのこと。


自分の代で終わりにするような
そんな考えの奴には
会社なんか継がさない!
とお家騒動に発展しているようで
困っていると言う。


すると逆ギレしながら
「わかった!わかった!
結婚すりゃーいいんだよな
誰でもいいんだな
結婚相手を見つけてくるよ」と
そんな簡単に【お嫁さん】を
買い物するかのように
言い出す事にまた大喧嘩。


何とかしないとと頭を
悩ませていると言う。


そこで提案されたのが
「小園さんも娘さんがいるよね?
どうかね?うちの孫息子と結婚は?
小園さんが育てた娘さんなら
間違いないと思う
あいつに任せて好き勝手な人を
連れてこられてお家騒動になったら
またこれが大変だからね
もしお嫁にくれるなら
それなら借金のことも考えてもいいが」
と言われたらしい。


「そんなこと言ってもその孫が
あたしを気に入らなかったら話は
進まないじゃない?
その時には借金返済は
継続するということでしょ?
こっちがうん!と言っても
相手が首を横に振ったら話は
成立しないじゃない?」


「それを伝えたんだが
断る事はないと一点張りなんだよ
孫息子も頭取の薦める相手ならと
気持ちを固めてくれたみたいだと
この前連絡してきて•••」


「あとは•••あたしだけ•••
あたしがうんと言うだけってこと?
•••そう言う事•••だよね?」


「•••玲華がどうしても嫌なら
断ればいい」


「断ったらお店は?」


「そこは考えるな!
お前の人生だ」



「ちょっと考える時間が欲しい
部屋に行ってくる」


そう告げた私は両親が居たリビングから
自分の部屋へと帰った。