予想を超えた政略結婚



私は自動車の部品を製造する会社
【平田商事】に勤めて2年目
職務は事務職そして彼はラインの方で
働く一つ先輩渡部大輔。


お昼の会食場でよく一緒になってて
いつしか話すようになってからの
向こうからの告白だったのに
気がつけば二股かけられた。


その相手は彼と同じライン職場の
イケイケギャル風の子だった。


普通に二股されただけなら
そう言うやつだったんだと思えるが
その女が曲者で有る事無い事を
言いふらし私の立場を悪くした。


別れてから
私はもう彼のことなんか
何とも思っていないのに
「この人は
人の男にちょっかいを出してくる女なの
みんなも気をつけて!」
だとか言うものだから
その言葉を信じる人からは
冷たい視線で見られている。


同じ総務課の人たちは私のことを
信じてくれていて
仲のいい友人は
「我慢できない!私が言ってやろうか?
元々は自分が泥棒したんでしょ!って
言って来ようか?」と
言ってくれるが
揉めたくない!ただそれだけだから
いつかは収まるだろうと
辛抱している。


当の本人の元カレは
やりすぎのイケイケ女に
弱みでも握られているのか
私を攻撃していると知っているのに
「もうやめろ!」とか言うこともなく
ただ申し訳なさそうな顔をするだけ
そんな弱い男だったのか?
そんな男ではなかった
最低でも私と付き合ってるころは
引っ張っていってくれる強い男だったはず
きっと何かがあって
性格が変わってしまったのかも知れない
そんな男なんて別にもう何とも思っていない。


今はできるなら会社を辞めたい
辞めて実家に帰ろかな?なんて
思ったりもしているのは事実。


「すぐに次の人!という切り替えは
無理ってことよね?
そんなに好きだったの?
忘れられないの?」


「元彼のことは別に
もう何とも思ってないよ
ただ次の恋って言うのはね
ちょっと構えてしまうかな」


また裏切られるかも
また辛い思いするかも
そんなこんながまだ過ってしまうのが現実。



「そっか それなら
お・お見合いとかどう?」


「はぁ?お見合い?
30過ぎて貰い手がなかったら
考えてもいいけど
今はいいかなー」

そんな話をしていると実家に着いた。