予想を超えた政略結婚



しばらく走ると
私の宿泊するホテルに着いた。


「あっ!ありがとうございました
良い夢見せてもらいました
貴方はこれから
幸せな未来が待ってると思うので
健康に気をつけてもっともっと
ビックになってくださいね
またどこかでお会いできるといいですね」


「・・・・・」


私の挨拶に何も答えない専務さん。


「あーーーそうか!
私と会うとトラブル発生ばかり
2度と会いたくないよね
あははごめんなさい
では!!!」
タクシーを降りて振り向かず
ホテルのフロントへと足早に


するとすぐ後ろから足音が聞こえてきた。
まさか?着いてきた?
違うよね?と振り返るとそこには
専務さんが居た。


「え?なんで?」


「どうして?追いかけてきた?
と思ってる?」
私の心が読めるのか
全て正解。


「はい・・・」


頭が回転しない
追いかけてきてくれた?
まだ私と一緒に居たいと思ってくれた?
勝手に自分の思いのまま
良い解釈をしてしまう。


「ここが今夜の宿泊地だからね」


なんだ・・・
ガクッと倒れそうになる。


「えええー
すごい偶然ですね
こんな事ってあるんですね」


「偶然ついでに一杯飲むか?
もっともっと愚痴を言いたいんじゃない?
聞いてあげるよ
助けてくれたお礼にね」


お礼って高級肉をご馳走してくれたから
もう十分に頂いてる。


「もう十分お礼は頂いてますから」


「そのくらいじゃ足りないよ!
本当に感謝してるから!
今日はとことん付き合いますよ
愚痴聞きに心ひろーく開けてるから」


私にとって好都合
タクシー降りたらもう会えないと
思っていたのに
まさかまだ一緒にいられるなんて。


すぐにチェックインして
ホテルのバーに行ったが
今日は客が多くてVIPルームは
空いていなかった。


それならと専務さんの泊まる部屋で
ルームサービスを頼むことになったのだ。