予想を超えた政略結婚



「あっ!またあんた?」


「その節は・・・すみませんでした」


「なんの因果何でしょうかね
よく会いますね
そして貴女と会うたびに
トラブルばかりで」


1度目は空港で足止め
商談に遅れそうになり。


2度目は夜の会合行く前に
ホテルで私に会ってやり取りをしたあと
飲み会に行くのに乗った
タクシーの運転手さんが道に迷って
開始時間に遅れたらしい。


2度目は私に関係なくない?
と思って反論しようと思ったが
グッと言葉を呑んだ。


「まさか今回もあたしのせいで
トラブルだとおしゃりたいのですか?」


「そういうわけじゃないですけど
そう思いたくなりますよね」


「失礼です!!!聞いてたら何かにつけて
友人のせいにして!
それでも大人ですか?
ムカつく!!!!」


りっちゃんが丸山さんの言い草にキレた。


「何を揉めてる?」
電話を切ったその人が間に入ってきた。


「この人が!
何でもかんでも友人のせいにするので!」


「何を?」


「トラブルすべてです!」


「丸山!!!」


「そう思いたくもなるでしょ
次から次へと」


「トラブルは付きものだ
そんなこと言ってないで
早く代役を探さないといけない」


「やれやれ本当に・・・
2階の楽器店にでも出向いて
ピアノ演奏できる人いるか
聞いてきます」


「頼むわ」


2人の会話にりっちゃんが
「ピアノですか?
あっ!!!玲華出来るじゃん」


「ち・ちょっとぉ〜
無理無理」


「え?弾けるの?」


「ずっとピアノ習ってたじゃん!
合唱コンクールでも
ピアノを担当してきたじゃん」


「無理だよぉ〜」


「チャンスよ!
このおじさん見返してやれ!」


「見返してやりたいけど
そんなの無理よー」


「頼む!謝礼はしっかりするから
本当に頼む」


「でも練習もしてないし
どんな曲するのかわからないし
しかもこの服装で?
笑い物になるだけじゃん」


服は用意してくれるし
練習はピアノを置いてある部屋で
出番までやればいいからと言われ
最終的には「頼む」「お願い」
と何度も頼まれて引き下がることが出来ず
引き受けることになった。