建て直してからまもなくで
全世界がコロナ禍に突入
外出も政府に制限されて
観光客は激変した。
「自分たちが居ると
人件費もかかるだろうから」と
自主退社していった従業員さんもいる。
4年間も制限され人々は
息苦しい生活を送ってきたが
徐々に制限は解除され
元の生活に戻り
コロナは普通の風邪だと
言われるまでになった。
しかし一度落ちた経営は
立て直すのが大変だと聞く。
その影響で閉店したお店や
辞めてしまった会社は数多くある。
「うちは大丈夫?やっていけてる?」
「今のところは大丈夫よ」
「それならいいけど
何かあたしにでも出来ることがあったら
何でも言ってよ
あっ!何でもと言っても
饅頭作れ!とかは出来ないから アハハ
商品をどこかで売って!と言えば
路上で売るから!あたしらが
売ると繁盛するわよー」
「路上で売るなんてそんな簡単には
出来ないわよ!!!
物事そんな簡単に考えないで!!!」
急に怒り出した母。
やっぱり変だ•••。
「そんな怒ること?
たまにしか帰らないのに
嫌になっちゃう」
母は「あっ!ごめんごめん」と
我に返ったように謝った。
そして次に出た言葉がこれだった。
「玲華は結婚しないの?」
結婚•••。
母には恋愛事情は話してるのに
母の口から【結婚しないの?】なんて
出てくる事が信じられない。
「母さんボケてない?
あたし傷心中なんだけど?
古傷に塩を塗るつもり?」
「あ•••まだ?」
「まだ?じゃないわよ!」
「いや•••違う人が出来たかな?と思って」
「例えできたとしてもすぐには
結婚しないし出来たら出来たと
報告しますっ!!!もぉ〜ムカつく!
思い出すじゃない」
古傷•••。
私は1年付き合った彼に振られて
3ヶ月が過ぎたところだった。



