予想を超えた政略結婚



私は京都で三代続く
和菓子屋小園本舗の長女
小園玲華(こぞのれいか)24歳


下にまだ高校2年の
小園蓮(こぞのれん)
小園凛(こぞのりん)
と言う2人の双子の弟と妹がいる。


何不自由もなく
自由気ままに暮らしてきた私に
人生の転機がやって来たのは
半年前のこと。


高校を卒業して関西の大学に通うため
実家を出て現在まで一人暮らし
実家には月に1回か2回帰る程度だった。


半年前に帰ったあの日
駅へと迎えてくれた母の笑顔が
異常にわざとらしく感じて
違和感があったのは今でも忘れられない。


無理して笑顔を作っているような
そんな感じだった。


「体調が悪い?」
運転する母に尋ねた。


「え?わたしが?
全然〜 バリバリ元気よ
なんでそう思うわけ?」
逆に質問され「あっそう?元気ならいいよ
まぁ母さんも年なんだから
健康診断とかちゃんとした方がいいよ
何かあったら困るのは父さんだからね!
あっ違うか!私たちだ
父さんは母さんが居なかったら
何も出来ない人だから
母さんがやってた父さんのお世話を
こっちがやらないといけなくなるじゃん」
と答えた。


それには「失礼ね!まだまだ若いわよ
人を年寄り扱いしないでよ
蓮と凛が片付くまでは
頑張らないとね!」
と笑っていた。


「そうね!あの2人は今からだもんね
2人とも進学でしょ?」


「そう•••ね 
進学•••そうだね•••」
変な受け答えの母。


うん?あの子達将来のことで
両親を悩ませてるのかな?
2人に話を聞かないといけないなと
その時は思っていた。



実家兼店舗が遠くに見えてきた。


「見えてきた!見えてきた!
超豪邸の我が家
あたしがいた時はいつ壊れても
おかしくないぐらいだったのに」


「それが風情があって
逆に良かったわよ」


前はお店と家は少し離れていたが
お店の部分は100年経ったから
8年前に耐久性の問題から
立て替えることになりそれなら!と
お店の後ろの空き地を買取り多額のお金を
銀行から借入して
家をお店続きに建てたのだ。