高校生だし、みんな青春を謳歌したいだろうに。 なんて思うけれど、退学となれば話は別モノ。 漣くんもそう。 たくさんの女の子から騒がれてるけれど、誰も告白なんてしない。 だって付き合ってることがバレたら、この学校にいられなくなる。 厳しい校則だし、きっとみんな律儀に守ってる……はず。 たぶん…… 「そういうことだから、気をつけろよー」 そう言って先生は授業を始めた。