そして。


「ふっ、ぁ……っ」


顎をすくうように持ち上げられて、何度も何度も唇が重なる。


「んっ、や……っ」


「もっと」


「んんっ……」


「もっとって言って」


は、はずかしい、けど……っ。


「っ、なる、くん……っ」


「ん?」


「……もっと、して……っ?」


ぎゅっとシャツを掴んで潤んだ目も気にせずに見上げたら。


「っ、やば、かわいすぎ……っ」

「んんっ、」


一瞬目を見開いたけれど、何かに急かされるように唇を塞ぐ。


「っ、なる、くん……っ」


「はぁ、ちょーかわいい。
くそかわいいまじで死ぬ」


余裕がないような、燃えるような鋭い瞳に射抜かれる。


「煽ったのは海凪だからね」


それからチャイムが鳴るまでキスの雨は続き、終わる頃にはすっかり力が抜けてしまった。


Sな七流くん、心臓持ちません。