「あー、あいつたぶん好きな子いじめたいタイプだから。まあ、隠れSってやつ」


「か、隠れS?」


「海凪もあーいうのがいい?」


「え?いい、とは?」

「んー、たとえば……」


そう言うと。


「んっ、七流く……」

「もっと」

「えっ?」


「キスしてるとき、もっとって言えよ」

「っ!?」


もっと!?


「あ、あの七流く……ここ、廊下、だから……っ」


「ここなら、いいだろ?」


すずちゃんたちがいる部屋の隣。

コンピュータ室に押し込められて。


か、壁ドン……。


ググッと距離を縮めてくる七流くん。