「まあ、敢えてそこは聞かないでおくわ」


「お願いします……」


キスのしすぎで意識飛ばしちゃった、なんていくらすずちゃんでもはずかしい……。


「でもさ、ちゃんと気持ち、自覚できてよかった。おめでとう、海凪!」


「ううっ、すずちゃん〜!」


「漣にとられたみたいで悔しいけど、たまにはあたしとも遊んでよ?」


「当たり前だよ!」


すずちゃんが応援してくれたから、わたしは漣くんと付き合えているから。


「すずちゃんも、江川くんとのことで悩みがあったら聞くからね!」

「うん、ありがと」


ボンッと赤くなるすずちゃん。

大好きな人と、大好きな友達に囲まれて。


わたし、本当に幸せだ。