横からグイッと肩を引かれて、ぽすんと収まるわたしの体。 「そうそう。 お望み通り教えてあげましょうか?」 怖くてぎゅっと閉じた目をゆっくり開けたら。 「大丈夫?向坂」 「漣、くん……」 「小山、平気?」 「江川……」 わたしと同様、すずちゃんも江川くんに横から肩を抱かれていた。 「なーんだ、友達って男か。 しかも同じ東宮とか」 「期待して損した。 他当たろうぜ〜」 わたしに伸びてきていた手があっさりと離れて。 ふたりはため息をついてすぐにどこかに行ってしまった。