冬の花

私は立ち上がり、鳴海千歳をそっとソファーに寝かせた。


かなり疲れていたのか、
それでも起きる事なく眠り続けている。


この人は初めから何でも持っていて、羨ましくて妬むような気持ちが有ったけど、
そうではなかったのだと知った。


こんなに疲れるくらい、私は何かをした事ないな。


私は、そっとホテルの部屋を後にした。