そんな笑うお姉ちゃんの後ろで、いつも志木が私を冷たい目で見る。
志木の目は、怖い


用意された中学を蹴り、お姉ちゃんは近くの中学へ行っていた。
私がそんなことしたら、お母様は、きっと怒るだろうな…


お姉ちゃんは楽しそうだ

私は毎日楽しくない


きっと私は性格が悪いんだろう。お姉ちゃんが何でも言うこと聞いて甘やかしてくれるから…

言いたい放題になった


その頃私は、学校でいじめられていた。

いじめと言うより、孤立だ


お嬢様学校独特の…関西トップの東堂財閥の後継者である、私に対しての、嫌味。

友達と呼べる人はいなかった


東堂というだけで、距離をとられる

勝手にすごいというレッテルを貼られる

そして、出来ないことがあれば


影で笑われる


こんなこと、誰に言える?お母様になんて言えない。学校を潰してしまう。

お姉ちゃんにいう?嫌味でしかない。

お姉ちゃんも目指していた学校で、目指していたポジションにいる私が…

そんなことお姉ちゃんになんて、言えない