愛は惜しみなく与う⑦

疲れますね


「杏様?」

「なに?」

「なぜ泉の名前を出すと動揺するんですか?何かありました?」


また再び見たこともないような反応をする杏様。これは、何かあった


「なんもない!あたし頭爆発して倒れてただけや!」


言い聞かすようにブツブツ言う杏様は、心なしか顔が赤い気がする。


「えー?なになに?杏も恋話する年になったの?」

「馬鹿にしてるやろ!」


再び美奈子と杏様が取っ組み合いをしようとするので止める。

本当に、飽きさせない人たちです。


「だーーーなんかしんどくなってきた」


杏様は少し起こしていた身体を、ポスンとベッドに沈める。 

心拍もあがってきていますね。
流石に体に負担ありますね。


「さ。そろそろ私たちも出ましょう。一眠りして目覚めてからまた話しましょう」

「えー?もうおわり?」

「杏様が元気になれば、もっと話せます。いくら頑丈とはいえ、頭割れてるんでね。ゆっくりさせてあげてください」


やいやい言う3人を、病室から出す。


「私もまだ後で来ますね。眠ってください」


杏様にそう言って部屋から出た。
杏様は、へーいと片手を小さくあげて目を閉じた。