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「外がうるさいなぁ」

「ええやろ?話せるやん。外なんか気にせんでええ」


みんなが部屋から出て行った。きっと昴とかおるし、志木も…動けてそうやったから、適切に処置はしてくれる。

鈴…

久しぶりに見たな


全然話す時間も謝る時間もなかったけど。お願いみんな。あたしの妹を守って



「2人きりだからな。なんでも答えてやるよ」

「そやな…何が知りたいんやろな」


正直知りたいことはいっぱいある。でもそれを1つずつ聞くと、アホみたいに時間がかかる。


「自分の人生語ってくれへん?あたしに出会う前、出会った時、出会った後。何をして何を感じて、今に至るのか。もうな、ここまで来たら全部知りたいねん」


あたしがそう言うと、ふーん?と首を傾げてサトルは嬉しそうに話し出した。


目眩がするような内容を、笑顔で



「物心がついたときには、感情がなかった。感情を持てば自分がしんどかったから、感じることをやめた」


座れよ

そう言われてあたしは、胡座をかいて座るサトルの隣に座らされた