杏が生かしたなら勝手に死なれるのは困るから。
もう一度よく瓦礫の山を見る。
杏はすごい奴なんだよ。
きっとなにか…助かるように何かしてるはずだ。
でも何を?2階の屋根の高さから落ちてるんだ。3階から落ちるのと同じ。
以前、東野矢の3階の教室から飛び降りていたけど…
ここには捕まる木も何もない。
そして飛び降りようと思って飛び降りるのと、急な落下は全然違う。
「杏は落ちる前、頭を押さえてふらついてた」
「え?何?」
「あいつ、目が…左目が半分くらい見えてないんじゃないかな」
ボーっと虚な目のままサトルは俺に話しかけてきた。目?
そういえば、杏の左のガードがどうとか…言ってた気がする
「普段なら絶対、足場が崩れても、なんとかしてるはずだ。でもあの時は、急に痛んだのか頭を抱えていた」
「待て。杏の目が半分見えてない?どういうことだ?」
「……緑内障」
りょくない?しょう?
「放っておけば失明する可能性のある病気だ」
こいつは…何を淡々と!!
でも今大事なのは、ここが崩れた時、杏は頭を押さえてふらついてたってこと
もう一度よく瓦礫の山を見る。
杏はすごい奴なんだよ。
きっとなにか…助かるように何かしてるはずだ。
でも何を?2階の屋根の高さから落ちてるんだ。3階から落ちるのと同じ。
以前、東野矢の3階の教室から飛び降りていたけど…
ここには捕まる木も何もない。
そして飛び降りようと思って飛び降りるのと、急な落下は全然違う。
「杏は落ちる前、頭を押さえてふらついてた」
「え?何?」
「あいつ、目が…左目が半分くらい見えてないんじゃないかな」
ボーっと虚な目のままサトルは俺に話しかけてきた。目?
そういえば、杏の左のガードがどうとか…言ってた気がする
「普段なら絶対、足場が崩れても、なんとかしてるはずだ。でもあの時は、急に痛んだのか頭を抱えていた」
「待て。杏の目が半分見えてない?どういうことだ?」
「……緑内障」
りょくない?しょう?
「放っておけば失明する可能性のある病気だ」
こいつは…何を淡々と!!
でも今大事なのは、ここが崩れた時、杏は頭を押さえてふらついてたってこと



