さてと!


仕切り直すようにお姉ちゃんは手を叩く



「あんたは似たようなあたしに、自分を変えてくれる期待をした。ほんでもって、独り占めできひんから、イライラしてこんなことしたってことで、オッケー?」


ものすごく雑で簡潔すぎるまとめ方


お姉ちゃんは…
今までずっと悩んできた事なのに、そんな風に片付けて良いんだろうか


泉さんもそう思ったのか、目を丸くして驚いている



「俺が言うのもなんだけど、お前は頭がおかしいのか?」


「どこでそう感じてん!ちゃんと分かりやすくまとめたやろ!」


「いや……でも俺は…もう、はいそうですかって終われないけど」


スッキリした顔のお姉ちゃんの腕を掴むサトル

その目は元の目に戻りつつある



「まぁそうやろな。気持ちを整理されて納得できるなら、ここまで拗らしてないやろうな」


掴まれていない方の手首をプラプラと左右に振るお姉ちゃん

私はそれを見てることしかできなかった。




「後はもう、拳で語り合おうか」




お姉ちゃんはそう笑って、目に前にいるサトルを、思いっきり殴り飛ばした


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