サトルは……お姉ちゃんに…
愛を求めてるんだね
救って欲しいんだね
もう…どうしようもない所まで来てるんだね
「あたしに何を求める?」
「…ただお前が欲しいんだ」
「欲しいじゃ分からへん。漠然としすぎてる。どうして欲しいん?結婚するだけでええの?もっと……芽生えた感情剥き出しにしろよ」
お姉ちゃんはサトルの胸あたりをトンと押す。サトルは少しふらついて、お姉ちゃんを潤んだ瞳で見た。
私にはそれが、恋する瞳には見えなかった。
もっと……なんていうんだろう
子供が親にすがるような、そんな視線
「感情は…うまく表せれない」
「誰も上手に話せゆうてへん。思ってること、心に突っかかること、言えゆうてんねん。」
お姉ちゃんは……サトルを…
サトルも救おうとしてるの?
「分からないんだよ!!どうすればいいのか。欲しいと思うのはおかしいのか!?どうやったら手に入れれるんだ?苦しいんだよ!あの日からずっと……お前のことを考えるとしんどいんだよ!!」



