「まぁでも……殺すには早いって言ったろ?妹にも裏切られてるって分かったらどうなるかな?って思ったから…まだ生かしておいて、いつかネタバラシをしようとしてたんだ」
ネタバラシ
何かのドッキリとでも言いたいのか、サトルはネタバラシという言葉を使った。
お姉ちゃんの肩が後ろから見ても震えているのが分かった。
「ってことは、鈴を殺したと見せかける必要があるだろう?俺もそこまで頭も良くないから浮かばなくて……そんな時に、水瀬と愛に会ったんだ。運命だと思ったね。
お前にそっくりだったからさ」
サトルは私を見た
そう
愛さんは私によく似ていた。背丈から何まで。
自分でも似てるなと思った。
もちろんお姉ちゃんも似てるんだけどね。なんだか愛さんは……私から出る負のオーラとも、すごく似ていた
「あーーこいつを使えたらなって思った。ちょうど愛も死にたがってたし殺して欲しがっていたから……なら俺の好きなタイミングでやらせろと約束していた。それをあの日にしただけだ。むしろ頼まれたからしたまでだ。」
まぁ想像以上にお前を騙せて、役にたった女だったよ
そう言ってのけた
「……人をなんやと思ってんねん。使うってなんや!あんたは……なんでそんな風にしか人を見れへんねん」
悔しいんだろうね
でもお姉ちゃんの声は、サトルには…届かない



