「眠れなかったり、他にもなにかあったら遠慮しないで電話してくれていい。雑談くらいならいくらでも付き合う」 優しく細められた目に、胸がキュッと締め付けられる。 雑談くらい、なんて言うけれど。こんないい声を電話越しに聞かされたら、ドキドキしてとても眠れそうにないなと思いながらうなずいた。